介護福祉士の受験を先延ばしにするメリットは一つもない その2
あなたは、どうして介護福祉士の資格を取るかどうかで悩んでいるのでしょうか?
介護福祉士や介護についてお伝えする4回シリーズの第2回です。
介護福祉士国家試験の合格率は3年連続70%超
平成31年3月27日に、第31回介護福祉士国家試験の合格発表がありました。
【*厚生労働省ホームぺージは こちら 】
区 分 | 第28回 | *第29回 | 第30回 | 第31回 |
受験者数(人) | 152,573 | 76,323 | 92,654 | 94,610 |
合格者数(人) | 88,300 | 55,031 | 65,5744 | 69,736 |
合格率(%) | 57.9 | 72.1 | 70.8 | 73.7 |
介護福祉士国家試験の合格率は、3年連続で70%を超えており、平成30年度の合格率は73.7%と過去最高となりました。ちなみに、受験者数が前年に比べて半減している*第29回の国家試験が、実務者研修修了が義務化された最初の年です。2019年1月の第31回国家試験で3回目になりますが、施行前の6割程度に留まっています。
筆記試験の合格基準は、11科目群すべてにおいて得点があり、総得点125点に対し得点72点以上の人が平成30年度の合格者となっています。正答率が57.6%以上で合格ということになります。【*第31回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答については こちら 】
「合格する確率が70%、合格しない確率が30%」と思えば、落ちる心配をするよりも、チャレンジをして合格するワクワクの方が大きくなりませんか?!
勉強する時間や研修費用を確保するのは大変かもしれませんが、介護の仕事を続けるのであれば…、あるいは続けるために…、ここはがんばりどころです。
☆目標をもって取り組めば合格できます。
<7年越しで合格したBさん> まだ、実務者研修修了が必須要件ではなかった頃、Bさんは「今までちゃんと勉強してこなかったからまた落ちたんです。実務者研修を受けて、試験勉強もして、今年は合格したいんです」と言って実務者研修を受講し、7回目の受験で合格しました。 その間、介護の仕事も資格取得も投げ出さずに続け、一念発起でがんばって合格されたことが、わたしはすごく嬉しかったです。もちろん、一発合格をすることはすばらしいことですが、万一そうでなかったときは再度チャレンジをすればよいだけです。あきらめなければ、合格できます。 |
介護職のキャリアマップには 「介護福祉士 」を通過しないルートはない
介護福祉士の国家資格は、介護に関する知識や技術の証明書です。国が証明するものですから信用度は高いですよね。
あなたが経営者の立場だったら、「できれば介護福祉士の資格をもっている人を採用したい。何の資格ももっていない人の採用は避けたい」と思うのではないでしょうか?
採用前に人柄や実力を確認するのは難しいわけですから、仕方のないことです。
ちなみに、介護職がキャリアアップできる事業所や処遇のよい事業所の中には、介護福祉士しか採用しないところもあります。離職が少なく採用に困らないところは、上位資格者を選ぶことができるのです。(今のところ、そのような人気の事業所は多くないようですが・・・)
一方、介護業界の人ざい不足、採用困難はかなり深刻で、「資格も経験も不問」として応募のハードルを下げて採用する事業所が増えているのも現実です。しかし、大半の事業所が入職後、介護の仕事を経験しながら資格を取得することができるよう支援を行っています。
つまり、介護職のキャリアマップには ❛ 介護福祉士 ❜というポイントを通過しないルートはない のです。
「介護福祉士」は、よい条件で働くためにも必要な資格です。
介護福祉士の資格所持者は、介護サービスの各種加算(介護の質)や処遇改善加算を取得する際に評価されるからです。
介護福祉士の資格取得後に一定の実務経験を積むことで、実務者研修教員や介護支援専門員・相談支援専門員といった資格を取得することができ、次のステージへ進めたり、処遇がよくなったり、好条件で就職や転職ができたり・・・キャリアアップの道が拓けます。
介護職として希望する働き方や処遇を実現するためには、介護福祉士は最短で取得しておきたい国家資格です。時間だけは取り戻すことができないので、1年に1回しかない受験を先延ばしにするデメリットはかなり大きいといえます。
介護職にとって「介護福祉士」は標準装備のアイテム
介護の仕事はこれからという人は、「キャリアアップ」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、ゲームをする人なら「キャラクターのレベルUPやゲームのステージUP」をイメージしてみてください。
もちろん、敵を倒して勝者になる話ではありません。
ゲームは、クリアする方法を考えて実行し、ステージを次々にクリアして攻略する。それが楽しい。そして達成したときにはそれまで見たことのなかった景色が見れて「やったー!」と感じる。「われながらがんばった!」と自信がつく。周りから「すごい!」と認められる。
その過程がキャリアアップも同じなのです。
memo:続きのお話
しかし、いくら楽しいゲームでも、ずっと同じ内容では飽きてしまいますね(モチベーション↷)。ですから、ゲームメーカーは続けてもらうために、違うステージを用意しているわけです。 実際に何度も止めるのですが、ゲームの場合 さらに、できないままだと悔しいのでがんばる。苦労した方が達成したときの喜びは大きいですよね。 仲間ができて情報交換ができたり、良い意味で競い合ったりすることで、一緒により早く・よりレベルアップができる。 |
ゲームをクリアするという結果だけではなく、クリアするまでの過程とクリアした先に得られるものを楽しみにがんばっているのではないでしょうか?
アイテムは、その過程で必要なものだから揃えるんですよね。
介護職のキャリアアップにおいては、「介護福祉士」が必須のアイテムです。
国家資格ですから当然なのですが、すでに介護福祉士の資格所持者は介護職の4割を越え5割に近づいています。もはや、「介護福祉士」資格は標準装備のアイテムになりつつありますから、資格をもっているだけで最強とはいきませんが、もたなければ次のステージに上がることはできません。
「介護福祉士」の資格をもつメリットよりも、もたない(資格を取らない)デメリットが大きいことを知って、将来を見据えた選択をしていただければと思います。
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介護福祉士の国家試験を受験するために必須となっているのが「実務者研修修了」です。 実務者研修は、無資格・未経験の人も受講できます。 早く修了しておくメリットがたくさんです。❖実務者研修に関する ![]() ☆介護福祉士の受験を先延ばしにするメリットは一つもない |